投資市場動向(2019年第4四半期)を発表

日本の投資額は1兆円、対前年同期比4.7%増 – 2019年通年の投資額は3.5兆円、大型取引の増加により、前年比7.7%増
2020年以降も機関投資家の資金を中心にファンドによる国内への投資は継続する見込み

■ 世界の投資市場
2019年の世界の商業用不動産投資額は対前年比2%減
今期(Q4)の世界の事業用不動産投資額は、対前年同期比0.5%減の3,260億米ドル(約35兆円1)。通年の投資額も同2.0%減と、わずかながら減少しました。地域別では、米州の通年投資額が5,690億ドル(約62兆円)で前年比2.0%減、欧州・中東・アフリカ(EMEA)が3,520億ドル(約38兆円)で同2.1%減、アジア太平洋地域(APAC)が1,310億米ドル(約14兆円)で、同1.6%減少しました。

企業買収による取得を除くと、2019年の世界の投資額は前年より5%増加しました。通年投資額の半分近くを米国が占めています。世界的に債券利回りが低下し、ヘッジコストも低下するなか、投資家は引き続き米国の不動産投資に意欲的です。EMEAでは、EU離脱問題を背景に英国の通年投資額が19%減少しました。一方で、フランスとドイツはそれぞれ12%と8%増加しており、いずれの投資額も過去最高を記録しています。APACの通年投資額は前年からわずかに減少、特にQ4の投資額は大型取引の減少と香港のデモによる混乱が影響して対前年比27%減と大きく減少しました。しかし、通年の投資額は過去5年間の平均を上回る規模です。さらに、下期で見ると、豪州、中国、韓国、日本の投資額は前年同期に比べて増加しました。

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